〜癒し系〜
うぅ・・・・ん〜・・
痛々しい身体を起こしてみた
一体あれからどれだけの時が経ったのか・・・
私を含め、パステル・ラティも知らない
その場にいなかったポケットも
行方知らずのタキオンとプレイスも
そして、私たちに惨劇を見せた、スティンガーも・・・
誰も、今が何時なのか、あれからの時間が解らない
私の負った傷は、一番初めの一発だけですんだ
一発だけとはいっても、私の歴史上最も深い傷となった
2人はズタズタにやられているが、幸いにも、致命的な傷はなかった
致命的といえば、2人の心に残った傷か・・・
しばらくして、パステルが起きた
・・・・・・・・・・・・・・
無言のまま、何かをぼぉっと見つめている
そして第1声目は
・・・・・そうだわ・・・・・・
明らかに昨日のことで元気を失ったパステルの声
彼女はプレイスに貰った、MBを開けた
確か・・・・癒しの水が・・・
癒しの水、それは、いかなる傷も癒えるという意味でつけられた薬
ペットボトル程度のもので、身体に掛ければ何でも治る優れもの
彼女は、癒しの水を頭から掛けた。
あぁっ〜ははっ・・・へへへっ!いつものパスちゃんに元通り〜♪ってね☆☆
パステルの笑顔は半分作りだった。でも、そんな事は私は気にしない
この重い空気を感じて少しでも、って彼女が思った事を、蹴落とす意味なんてない
元気になれば、すぐにいつものパスちゃんに戻るだろう
そう、彼女ならでわ
その後、パステルはラティと私にも癒しの水を掛けてくれた
・・・ふにゃぁ?あたしって、生きてる?あれ、あれれ??・・・・
傷のない自分の身体を見て驚いて、
もしかして・・・パスちゃんの御かげ?
えっへへ〜ん♪
懐かしいなぁ〜癒しの水かぁ・・・そぉだ!!!今からみんなで、癒しの泉に行かない??
あそこなら、今日までのこと忘れてリラックスできるよ☆
癒しの泉??
私とパステルは、癒しの泉を知らない・・・なんたって、都会そd(強制終了)ってワケじゃなくて、
知らないの?じゃ、着いてきてよ!今すぐ行くよっ♪テキトーに荷物もって〜
彼女が言い出したら、反対する意味も無くなってきた・・・結局行かない理由もないのだから
とゆうわけで
ほんとすぐに出発した
ポケットと昨日の夜会った場所は通らなかったけれど
近くを通った時には、彼の気配は全く感じられなかった
あの戦いで(戦ったかどうか、見てはいないけどね・・・)遠くまで行ったのか
自力で逃げたのか、はたまた・・・頭に嫌な予感がしたが、そういう事は、今は考えないことにした
長く歩いた(2人)1人は歩かなくてもよし!!
乗せてもらえないのは、当たり前として
(2人乗ったら、90K近く・・・ラティは40Kジャスト)
荷物すら持たないラティは(自分の荷物なし)、ご機嫌で、どんどんと森深くに進んでいく
こんな奥まできちゃったら、もう、誰にも・・・
そういう事は、常に頭にあった
ビコたん、心配なんです?
えっ・・・・まぁ、うん。そうなんだけど、ね・・・
気遣ってくれたパステルが、嬉しかった
そう、今は1人じゃないんだ。あの時のメンバーの1人が一緒にいるんだ
また落ち着いてからでも、嫌なことを忘れてからでも・・・
ビコた・・・ビコさん、あのぉ〜・・・
なぁに?パスちゃん?他人行儀なんてしちゃって、
あっ、いや、後でにしましょう!そろそろ、着きそうなんで
ソロソロじゃなくて、着いたよん☆お疲れさまぁ〜♪
ラティがこちらを振り向いて、軽い説明をしてくれた
秘湯・・・じゃなくて秘泉?らしき場所
昔から、傷ついたポケモンを癒す場所だったらしいが?あまりに山奥なので、誰も来ないんだとか・・・
少し前にラティアスと一緒にこのあたりを見回りにきた際、見つけたらしい
じゃ、ここでは自由行動って事で!!私はちょっと、することあるから〜
2人で泉に入っていればいいよ♪別に誰も来ないだろうし〜
あ、ありがとう、っと、ラティ?ほんとに誰も来ない??
大丈夫、大丈夫!ってか、誰か来ると困るの?あれ、困るの??へぇ〜困るんだぁ!!
当たり前ですよって、聞く前に、それじゃ!って
飛んでいきました。忙しい娘ですねぇ・・・
すごく喉かな場所で、小鳥の囀りも聞こえてきます
泉と言っても、やはり、温かいです
泉・・・温かい泉??温泉ってこと??
〜再会〜
あの日、疲れは落ちた
パスちゃんと、いろんな話をして、あっという間に朝になる
私たちが、その場で過ごすこと1日。現れたのは、2日3日ぶりに会うはずなのに、
なんかものすごく長い間会っていなかったような感じだった
ビコっ!パステルっ!!無事だったか!?・・・無事そうで何よりだよ
プレイス!!良かった〜ほんと心配したんだから・・・
わりぃわりぃ!
こんな山奥の泉にまで、やってきたプレイスは軽く私たちに今までの説明をした
あの後、3人はばらばらの方向に吹き飛ばされたそうだ
とりあえず、バンギラスは仕留めたらしい
彼もこの泉を知っていて、ここにくればどうにか、っと思っていた
すると、見慣れたサーナイト2人に出会う♪
と、簡単すぎてワケが分からない(をい)
「そぅ・・・タキオンがどうなったか、何処へ行ったかは分からないのね・・・」
「す、すまないな・・・」
「ううん!プレイスの所為じゃないわ。早い所、みんなを探さなくちゃね!」
「そうだな!!!」
「え〜っ、もう行くの??いやぁ、あたし行きたくない・・・」
拒んだのは、ラティ
「そうと言われても、私たちの大事な仲間だから・・・」
「いや、ラティさんを無理矢理連れて行っては、彼女も可愛そうですし・・・彼女が嫌ならば、ここで待っていてもらえば
いいよ。そうだ、確か・・・心のしずくだったかな?認められた者が、それを水に投げると、
心優しき者の救いが得られる・・・っていう。君たちの事だよね☆」
「へへぇ〜詳しいね!プレイスさん!!それあたしが言おうとしてたのになぁ〜」
「はははっすまないよ!」
彼女は補足事を付け足して、心のしずくを私たちに渡してくれた
だが、ラティがパステルに、渡した時
「私はいらな〜い!!」
「ええっ?何で、何で??もしかして失くしちゃうから??」
「違う違うよ〜、私も・・・ラティと一緒にここに残るの!だってもう、私がついて行っても、足手まといになりそうだし・・・」
「足手まといだなんて、そんなことないわよ?!」
「ううん、もう決めたの!ラティと一緒に、みんなが帰ってくることを待ってるわ!
私、この前ので、なにか自信ってものが微塵も無くなっちゃったし・・・だから、お願いっ♪」
「パス・・・まぁ、彼女が来たくないのなら、無理には連れては行かないけどな!!」
「ありがっとー!プレ兄ぃ〜♪」
あまり時間はない
2人に見送られて、私とプレイスは昨日来た道を(プレイスは今日)戻っていった
昨日とは違う、心強い。守る立場から守られる立場になった感じだった
人数は減ったけど、頼れる人だから、安心だった
プレイスの背中がすごく、優しかった
と、見とれて見ていると、何かっ??とたずねる彼
とりあえず、基地の周辺へ行くことにした
プレイスのおかげで、私は何も傷つくことなく、基地に着いた
プレイス自体も特に、疲れている様子もなかった
今思えば、あの時疲れていなかったことが幸いだった・・・
1人のサーナイトがいた
あれ?あれ、タキオンっぽいんだけど?ビコさん、見える??
えっ・・・・う〜ん、何か雰囲気が違うくありませんか??
と答える
タキオ〜ン!!??
プレイスは声をかけた
「・・・・タキオン?・・・・」
彼は呟く様に此方を振り向いた
その振り向いた時に、私には衝撃が走る
あの眼、あの顔、あの身体、そして、あの刀が・・・スティンガー
「・・・・タ、タキオン?じゃない・・・のか??」
「違います、プレイス!!あれは、スティンガーって言う、殺し屋です!!
前の時も、私たちめちゃくちゃにやられて・・・」
「覚えていてくれたかい!えっと、お前は・・・そうだ、ビコだったか?俺が目をつけておいた女がすぐにまた、
でてきてくれるとは・・・ひゃひゃひゃ、いいねぇ〜今回は男付きかいっ!!」
「何か・・・異様な殺気を感じるなぁ・・・・」
「プレイス、気を付けて!あいつの強さは只者じゃないわ・・・」
「うん、やばそうな奴だ・・・」
「やばそうな??な〜に言ってんの?!やばそうじゃなくて、やばいんだよ俺は!!!」
いきなり刀を一振り、エアカッターが飛ぶ!!!